こんにちは。
普段なろうレビューばかり書いているぼくですが今日は珍しく漫画を紹介。
といっても原作をなろう出身作家が担当し、作画をベテランが担当という最近増えてきた形式の作品なんですが。
というわけで今日ご紹介するのはこちら
原作者は「転生少女の履歴書」の「唐澤和希」氏。
「 転生少女の履歴書 」は知る人ぞ知る名作、以前ここでもレビュー書きましたが、
僕的女主人公なろう作品ランキングでも最上位クラスのお気に入り。
個人的に「本好きの下剋上」「薬屋の独り言」とかの有名作品に並ぶ面白さと思ってるわけで。
そんな 唐澤和希大先生原作によるこの作品、ジャンルは中華後宮ミステリー。
作者さんはこれまでもなろうで中華後宮ものを短編でいくつか連載していました。
ぼくはそりゃもう中華後宮ものが大好きな人種なので、大好きな作家が大好きなジャンルを書く、
これのなんと幸せなことか、と履歴書の更新が死んでるのは気にしないようにして楽しんでいたわけですが、
ここにきて大先生原作による後宮ものの漫画、しかも描きおろし。
これはもう読むしかない、、、と本来なら発売日と同時に買ったりするもんですがなろう作家原作によるコミカライズに良い思い出がないのと、しばらく漫画から離れていたぼくはあろうことかこれをスルー。
すっかり忘れたころに久々の履歴書更新に宣伝が書かれていたので、まあ、読んでみっかと恐る恐る読んでみることに。
なんやこれ。。。
面白いやん!
やっぱ 唐澤和希大先生ですは、ずっとついていきます(手のひら高速回転)
速購入余裕でした、となったので紹介&レビューします。
内容紹介
「嘘憑き狐の巫女様は後宮で謎を占う」は「 唐澤和希 」氏原作、「望月桜」氏作画の中華後宮ミステリー。
作画の望月桜先生はかの有名な「天に恋う」の作者、つまり中華系の漫画家第一人者。

これは本気ですわ。
それはさておき公式あらすじ
とある世界でひときわ栄える大国、陽帝国。その後宮に、お菓子と引き換えに怪しげだがよく当たる占いをしてくれる、丹己という妃がいた。ある日その丹己の元を第三皇子の王蘭が訪れ、丹己は宮中で起きた大事件について占ってほしいと頼まれる。渋々依頼を引き受ける丹己だが、実はその占いには、ある大きな秘密が隠されていて…!? 堅物皇子と奔放妃、凸凹バディが宮中の謎を解き明かす! 『転生少女の履歴書』の唐澤和希と『天に恋う』の望月桜コンビが贈る、本格謎解き中華ファンタジー、ここに開幕!!
中世中華風後宮を舞台に、苦労性の助手ポジションの第三皇子王蘭と、お菓子にしか興味ない占い師(探偵)の丹己による謎解きもの。
後宮ものではあるが恋愛要素は(今の所)かけらもない。
主人公の丹己は最下級の妃として後宮で占いをしながらのんびり暮らしていました。
ある日、皇帝が謎のやけどを負い、呪いではないかと大騒ぎ、その騒ぎを収めるため白羽の矢が立ったのが第三皇子の王蘭、兄2人は派閥争いの真っ最中で下手に動かせないが、王蘭は後ろ盾の母が死に身軽でした。
呪いと言えば、最近後宮で噂の占い師が怪しい、よく当たるようだしきっと呪いの類であろう、よし、ガサ入れだと丹己の元へ向かう皇子。
そこにいたのはどこか神秘的な少女、妃だというのに皇族への敬意などみじんもなく、だるそうでやる気なさげでクールな女の子。
お菓子をくれたら占ってあげますよというので、取りあえず持っていたお菓子をあげてみる。
そしたら呪いなどあるわけないといい、ちょっと占っただけで見てもいないのに事件の謎をさくっと解決してしまいました。
丹己妃の占いは当たる当たらないとかそういう次元ではなく、なんでも知ってる狐の神霊による神託だったのです。
というわけでこの怪しさ満載の丹己を信頼し、苦労性の第三皇子と共に後宮で起こる様々な事件を解決することになるのでした。
みたいな話。
意外とバランスよく考えられている謎解き
前述のとおり主人公はチートといっていいレベルの占い能力を持っています。
こんなんもってたらどんな謎も謎じゃなくなるやんけ、と思いきや意外とそうでもない。
狐が語る神託は一つの関連物に対して、意味深なキーワードを5つだけ、
しかも人をだますのが好きなので嘘を一つだけ混ぜる、というもの。
このミスリードを狙いまくりの短文を丹己の推理力と調査で事件を解決していく。
これが結構楽しい。
読者は最初にバンっとヒントを与えられ、この文は何を指しているのか、どれが嘘なのか、と予想する。
ファンタジーと相性が悪いミステリーだけどこれは上手い、思わず関心してしまった。
ヒロインかわいい
かわいい。


普段はクールで神秘的で淡々としているがお菓子に関わると人が変わるのがかわいい。
絵も少女漫画出身だからさらっとしているかと思いきや、ちゃんとガンガン風のしっかりした線でありながらかわいらしい絵柄になってる。
なろう作家は魅力的な主人公を書くことに関しては天才的だと思っているが、この作品は遺憾なく発揮されていると感じる。
なんかもう愛しさすら感じてきましたわ。
キャラクター所感
丹己 主人公 昔はその力で国を支えた名門の家の出、しかし今は力を失い没落寸前。妾の子なのでろくな扱いは受けておらず、今の後宮暮らしを気に入っている。位は最下級の五級皇妃。占いも強力だが、真価はその恐ろしいまでの推理力。占いのお代として金銭ではなくお菓子を貰っている。その強力な能力は狙われるから隠すべきだと言われるが、「安全なお菓子がない生活より、危険でもお菓子がある生活の方がいい」と自重する気はない。清々しいぶれなさ。
王蘭 皇子 進行役の第三皇子。帝位継承争いに関係ないが権力は多少あるので、後宮のごたごた解決によく駆り出される。丹己以外に唯一狐の声が聞こえるが丹己ほどの推理力はないのでよく狐の嘘に騙される、読者の分身。非常に苦労しておられる。
皇太后 絶対的権力者、皇帝の母で後宮に主。丹己の実家のことを知っているのか非常に好意的。この手の話に珍しく皇室一家はいい人ばかり。
白栄 第一皇子 (今のところ)野心溢れる皇太子殿下
武鋼 第二皇子 とんでもない萌えキャラ
桂信 まだ少年の宦官。王蘭をアニキと慕う。
嘘憑き狐の巫女様は後宮で謎を占う
そんなわけで紹介してきました「嘘憑き狐の巫女様は後宮で謎を占う」
現在2巻まで発売中。

掲載紙(?)はガンガンオンラインなのでガンガンオンラインのアプリで読めます。
アプリをダウンロードすると初回1000ポイント貰えるので全部つぎ込めばまだ話数少ないので全話読むことも可能。
ただし3日で見れなくなる。
時間回復するチケット制度もあるけど、あれはある意味毒なので非推奨。
というわけで今回はこの辺で。
ではまたノシ
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