【なろうおすすめ小説】亡びの国の征服者 ~魔王は世界を征服するようです~【レビュー】

なろう系

こんにちは。

今回は愛すべき時間泥棒「小説家になろう」で連載中の小説で

僕のおすすめ作品を多少のネタバレ有りで紹介します。

今日ご紹介するのはこちら


亡びの国の征服者 1 ~魔王は世界を征服するようです~ (オーバーラップノベルス)

重厚で幻想的なハイクオリティファンタジー戦記

内容紹介

亡びの国の征服者」は「不手折家」氏著のハイファンタジー戦記

イラストはなろう書籍化ではおなじみ「toi8」氏。

まずは公式あらすじ

家族の愛を知らぬまま死んだ男は、異なる世界で新たな生を受ける。ユーリと名付けられた彼は、両親の愛を一身に受けながら新たな人生を穏やかに過ごしていく――はずだった。しかしユーリ達の住む国家群は大陸の広域を支配する“もう一つの人類”に脅かされ、亡びの危機に瀕していた。ユーリとその家族も無関係ではいられず、戦乱に巻き込まれていく……。
槍を振るい鳥を駆る王国の剣――騎士家。そんな騎士家の名門ホウ家の頭領だった叔父の戦死が、殺し合いを嫌って家を離れていたユーリの父を再び騎士の世界に引き戻す。そしてユーリもまた騎士を育成する騎士院への入学を余儀なくされ、そこでの出会いがユーリの、そして王国の運命を大きく動かしていくのだった――。
これは、愛する者達のために戦い、のちに「魔王」として世界に名を轟かせる男が歩んだ覇道の記録。
「小説家になろう」で話題の超本格戦記譚、ついに開幕!

あらすじ見ると「転生」「学園」「魔王」となんとも普通のありふれたなろうファンタジーですが全然違います

いややってることは同じなんですが、なんというか説得力が違います

世界観や設定が凝っているんですよね、そして展開もドラマチック、この辺がありふれた展開を新鮮なものに感じさせてくれます。

まずこの世界、魔法は無いです、そのわりには大鷲とか龍とか出てきます。

主人公は「耳長」と呼ばれる人よりちょっとだけ寿命の長い、エルフとも違う長い耳に毛が生えた種族です。

そして人間たちに狩られ続け滅亡寸前です。

なんというハードモード、当然神にもらったチートなど無し

あるのはせいぜい前世が科学関係の仕事してたことによる知識チート。

しかし人間側もすでに銃や紙まで開発していて、一方こちらはいまだ槍

もう詰んでる……

主人公も最初は冷めたやつで、取りあえず自分と両親、友達さえ無事ならいいやと自分の会社を起こして金儲けしたり、兵器作ったり、貿易して海外逃亡の道を探ったりしていきます。

ところが主人公は超優秀なので国の偉い人とよく関わったりして、王族の人の覚悟や生き様、自分の部下に感化され少しづつ国の英雄の道を歩んでいきます。

ところで敵は人間たちの複数国家なんですが、その中心が宗教国家なんですよね。

これがもう非常に悪辣、耳長は悪魔なので何してもOKの精神でせめてきますので、

さすがのユーリ君もぶち切れ、本気出して知識チート全開で全面戦争に挑みます。

大雑把に軽く流すとこんな感じの戦記ものとなっています。

本当はもっと緻密な世界設定や独特の政治体制、特殊な戦闘方法

など設定が凄い作り込まれていて、詳しく語ると非常に長くなる上にネタバレになってしまうので、取りあえず、なんだか世界観凄いとだけ言っておきます。

魔王とかタイトルについてますがそんなファンタジーな存在は影も形も出てきません、

ハーレム要素も(今のところ)無く、純愛なのも〇

戦記物は小難しいものが多くストレス負荷も高いですが、

この作品はとても読みやすいです、このへんは転生主人公のいいところですね、

ストレス展開は戦記物である以上不可避ですが、この主人公は容赦なくやり返すのでそれほどストレス感じませんでした。

とにかく中身が超重厚なのでネタバレ回避して外側だけ語っても全然魅力が伝わらないのが惜しいですが、

その圧倒的な世界に心が震えること間違いなしです、

自信をもっておすすめと言える一冊です。

キャラクターについて

キャラクターも魅力的で個性がよく際立っています。

主人公のユーリは前世で愛を知らずに生きて死んだので基本的にクールで

あまり周りの人に心を開きません。

でも両親や相棒の大鷲、ヒロインなど自分を愛してくれる人たちに囲まれて、

次第に心を開いていきます。

この辺の人間関係が非常に丁寧に描かれていて、キャラクター人一人がとても愛しくなり物語の物入館を高めます。

ヒロインとしては、誰よりも国を思う王女キャロルや、親友で相棒で優秀な副官のミャロ、従妹で超天才のシャム、工作得意のリリー先輩などが出てきます。

どのこも優秀で可愛く、主人公の知識チートを助けてくれる、どちらかというと仲間といった感じです、

ラブコメ成分は控えめで、主人公は一定距離離れようとするので、取り合ってごたごとか無いのが個人的には良いですね、

ストーリー性が高い話だとラブコメ回ほんと邪魔ですからね、ほどほどがいいです。

面白い戦記物には欠かせない男キャラも魅力的に書かれています。

子供の時から一緒に育った大鷲、学園時代からの友人や先輩、父親や槍の師匠、部下、敵キャラクターにいたるまですべてのキャラが愛おしい、あ、でも敵のボスは心底憎い、ぜひボコボコにしてほしい。

亡びの国の征服者 ~魔王は世界を征服するようです~

そんなわけで紹介してきました「亡びの国の征服者 ~魔王は世界を征服するようです~」

是非売れてほしい、(打ち切りで)更新停止したら(僕が)非常に困る。

現在は1巻まで好評発売中


亡びの国の征服者 1 ~魔王は世界を征服するようです~ (オーバーラップノベルス)

2巻は9月25日に発売


亡びの国の征服者 2 ~魔王は世界を征服するようです~ (オーバーラップノベルス)

この作者、本当はもっと前から書籍化の打診を何社からも受けたらしいですが、

この先に衝撃的な展開があるのでそれを見て、それでもかまわないなら改めて打診してほしいと一度断ったそうです、

なんという自信、そしてその衝撃展開はたしかに強烈でしたがこの物語をさらにさらに面白くする展開でした、

こんなの見せられたら出版社も本気で得ようと必死になったことでしょうね。

書籍版では大幅加筆されてるので、すでになろうで読んだ人も満足できます、

加筆部分は大雑把にキャラ関係をさらに深くするような話が追加されています、ストーリーの変更とかは無いです。

こんな神作品をリアルタイムで追っかけれる幸せ、

この一巻を読んで是非この世界に浸ってほしいです。

というわけで今回はこの辺で。

ではまたノシ

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