【なろうおすすめ小説】異世界の貧乏農家に転生したので、レンガを作って城を建てることにしました【レビュー】

なろう系

こんにちは。

今回も小説家になろうで連載中で僕的におすすめの小説を若干ネタバレありで紹介していきます。

今日ご紹介するのはこちら


異世界の貧乏農家に転生したので、レンガを作って城を建てることにしました【電子書籍限定書き下ろしSS付き】

モノづくり系建国英雄譚

内容紹介

異世界の貧乏農家に転生したので、レンガを作って城を建てることにしました」は「カンチェラーラ」氏著の異世界クラフトファンタジー。

イラストは「Riv」氏

まずは公式あらすじ

王家が衰退し動乱の続く異世界――。
とある寒村で一人の幼児が“土いじり”をしていた。
名はアルス。土を自在に変質させる持ち前の【土魔法】で、
畑の土壌改良を試みていたのだ。
そんな彼には「街作り」ゲームに熱中した前世の記憶があった――。
時が経ち、少年となった彼は、貧乏脱却のため自作魔法で家屋の建築を開始!
希少な使役獣を孵化させ、村を閉ざす深い森を勝手に開墾すると、
物流を変えるローマ式道路や、魔物対策の巨大な城壁などを次々建設!
貧乏な農村を豊かな街へと変貌させていく。
だが、その動きを危険視した貴族と衝突してしまい……?
身一つから、少年が成り行きで天下を統一していく建国英雄譚開幕!

というはなし。

はじめに

この小説、毎日更新されます。

そう、毎日。

連休中だろうが正月だろうが盆だろうが世界的大事件が起ころうが

毎朝7時に休まず更新されてます。

もはやこの小説を朝に読むことは習慣の一つ、これを読まないと一日なんかしっくりこないな、という朝のコーヒー的な存在。

もちろん内容も面白く、毎回こちらの予想をことごとく上回る展開を見せ、

飽きさせることなく二年近く続いています、凄すぎる。

最初のころはそうでもないですが、この小説にはフォーマットがあって、

主人公が誰か(一人か二人)と会話

→その経緯や詳細、後日談などを主人公のモノローグで進行

→こうして俺は~したのだった、などの結果をドンと書いて〆。

だいたいこの形式で一話進むのでブレないし、毎回しっかり話が進んでいきます。

コーヒーというより毎朝読む新聞の4コマの方が近いかな?

もちろん密度は段違いですが。

こういった独特の手法や毎日更新によってもの凄い中毒性を発揮しているんじゃなかろうか、と素人ながら分析していたりします。

内容に触れていきます。

主人公のアルスは貧乏農家に生まれた転生者。

魔法はあれど、それは年頃になってから教会から授けられる誰でも使える威力固定の生活魔法のみ。

アルスはそんなことは関係ない、なんか魔力っぽいものが存在するし頑張れば行ける気がする、と自力で魔法を開発してしまいます。

どうやら人によって属性があるらしく、アルスは土系統の魔法が使用可能でそれ以外はどうも使えない様子。

腹も減ったし土魔法で農業革命万歳、俺は土魔法を極める!とこんな感じでわりと自重無しで魔法を使い、

畑を耕し、皿を作り、レンガを作り、ガラスを作り、道を作り、壁を作り、建物を作り……

とどんどん新しいものを作り生活を豊かにしていきます。

やがて貴族の目に止まり、開拓地を自力で開けばその土地の地主になっても良いと許可を貰います。

そんなものを貰ったらこの主人公、遠慮なく広大な敷地を得てしまいました。

それを欲深な貴族の家令が攻めてきて……とのんびりクラフト生活していた主人公が戦争に巻き込まれ。いやむしろ積極的に返り討ちにしようと行動しはじめ、

そこから大量の土地を奪ったり、自分の土地の領主貴族の騎士となり領地を発展させたりして、国造りをしていく物語です。

とにかくモノを作ることが大好きなアルス、それは道具のみならず、制度やシステムといった内政分野から芸術や学問といった文化的なものまで及び

その内政チートっぷりを地位が上がるほど爆発させていきます。

ちなみにこの世界、おそらく日本の戦国時代がモチーフになっています。

王の権威が落ち、各領主が勝手に戦争をして土地を奪い合い、大きくなったら王を守る覇権貴族として影響力を持つ、などいろいろ似ています。

かといって展開は全く違うのであくまで舞台設定が、というくらいですが。

戦争面では、アルスはけして好戦的ではなく、上司の命令だったり、攻めてきたから返り討ちしたりと負け知らずの軍神ぶりを発揮していきます。

これというのも軍政改革をしたり、強力な武器を作ったり、何といっても使役獣という主人公の相棒の存在が大きい。

このように戦争パートは熱いバトル展開というよりは、主人公のモノづくりの成果発表の場のような位置づけで、たまに苦戦するけど基本的にサクサクと占領し、その土地で新たに得たものでまたモノづくり、

こんな感じですすんでいきます。

魔法も独特の設定をしており、貴族ごとに受け継がれる特別な魔法を一系統もっており、配下になり儀式を行うと全員その魔法が使えるようになります、
そのかわりその魔法の親は配下の魔力を少し受け取り、その分親が強くなるというもの。

アルス(と兄弟)はこの時代でほぼ唯一自力で魔法を作れる存在で、

魔法の開祖として部下を作り、オリジナルの便利魔法を広めて、同時に自身も強化されていきます、

この配下を増やしていくのもまた楽しい要素。

そしてこの小説の凄いところはことごとくこちらの予想を上回る展開を見せ続けていること。

チート主人公に慣れたなろう読者はテンプレ展開にも慣れたものなので

これが出てきたなら次はこういう事するんだろうなぁってのが割と予想できますが、

この話はまったく予想外の展開をしていきます、

答えを見ると「ああ、なるほど!」と思うのですが、事前にはまったく思いつきもしないことを見せてくれます、

これがとても気持ちいい。

感想欄では読者がたくさんの予想を書いていますが、作者めっちゃそっけない態度で飄々とかわしていくのもまた面白いです。

ただ基本的にフォーマットの通りにすすんでいくので、主人公と会話しない、まわりでわちゃわちゃする人とか、称賛する人、驚いたりする人が極力排除されてるので

主人公こんなめちゃくちゃやってるのに周りの反応が知りたいのにどうなっているのかがわからない、という部分が結構あります。

その分たまに入る他者視点が非常に面白く感じたり、書籍版書き下ろしで書かれてお得感を感じたりします。

こんなひたすらに何かを作り出す異世界転生ファンタジー、シムゲーやマインクラフトが好きな人とかハマるんじゃないでしょうか(まあ僕はその二つやったことないですが雰囲気はわかる)。

内政、モノづくり、成り上がり、戦国、戦記、これらが刺さる人にとくにおすすめです。

キャラクターについて

アルス 主人公 転生者でいつも何かを作ってる。それは趣味のようなもので自ら国を良くしていこうなどという考えはなく、せっかくだから有効活用しようという程度の忠誠心で世界をアップデートさせていく。基本的に淡々とした性格で人間関係に対してはわりと常識的だがモノづくりに関して自重しないので周りは戦々恐々としている。

ヴァルキリー アルスが自ら卵から孵した使役獣のチート馬。使役獣は卵を孵した人によって違う魔物が生まれるというガチャ的なもの。ビジネスから戦闘まであらゆることをこなす大切な相棒。

カイル アルスの弟 転生者でもないのにチートすぎる弟。頭が非常によく、アルスに教わった方法でアルスに作れない魔法を次々と生み出していく。アルスがハード面を作るのに対してソフト面の魔法を作る、もはやパソコン。超然としたアルスを引かせる唯一の存在。

バイト アルスの兄 脳筋、戦うの大好きなのでアルスが戦争する時に一緒に戦ってくれる。カイル同様魔法の作り方を教わっているのでオリジナル魔法が使えるのでとても強い頼れる兄貴

グラン モノづくりの達人 ゴザル口調の旅人。ある日ふらっと現れ、アルスと意気投合し、共にモノづくりをする仲間。その腕前は伝説級でアルスのふわっとした前世知識を形にするよくあるドワーフのような存在の人間

カルロス 上司 アルスの住む土地を納める領主貴族。とても若くアルスと年も近い。アルスの扱いが上手く、常識外のアルスの行いを許し、上手いこと取り入れ領内を発展させた他のなろう貴族にも見習ってほしい良い上司。

リリーナ ヒロイン カルロスの腹違いの妹。この小説、めちゃくちゃ女っ気がない、基本主人公が部下と今後の話をしてモノローグで政策(製作)を実行しているだけなので。そんな中の主人公の嫁。ただし出番はやっぱり少ないがちゃんと裏ではヒロインしている模様、ちょいちょい出てくる。

リオン リリーナの弟 政治に疎いアルスの補佐としてアルスとよく冒頭で話あっている。優秀でたよりになる義弟。

登場人物は基本的に主人公の話相手。

地位が上がると同僚だったり部下だったりが増えてきます。

異世界の貧乏農家に転生したので、レンガを作って城を建てることにしました

というわけでいつもよりネタバレ多めで紹介してきました「異世界の貧乏農家に転生したので、レンガを作って城を建てることにしました

タイトルが説明口調なのはそうしないとなろうでは目に止まらないので仕方ない、これも文化。

現在2巻まで発売されてます。


異世界の貧乏農家に転生したので、レンガを作って城を建てることにしました【電子書籍限定書き下ろしSS付き】

3巻が8月発売予定

予約はこちらからどうぞ


異世界の貧乏農家に転生したので、レンガを作って城を建てることにしました3【電子書籍限定書き下ろしSS付き】

コミカライズも始まり今後の活躍に期待です。

今回書いた紹介文は、この物語りが徐々に設定を明かしていく性質上2巻以降の話が多いです。

一巻は地盤作りで話が大きく動こうかというところで止まってますので

1,2巻と続けて読むことをお勧めします。

そして続きが気になり、Web版をまで見て無事習慣化されることでしょう。

この中毒性はほんとヤバいです、

是非読んでみてください、一風変わった読み応えです。

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