【おすすめなろう小説】無職転生 ~異世界行ったら本気だす~【レビュー】

なろう系

こんにちは。

何となくで始めたこのなろうレビューもいつの間にかこのサイトのメインコンテンツとなってしまいました。

おかげで僕の小学生並の読書感想文もこなれてきたような気がしないでもないようなそうでもないような気がする感があったりなかったり。

そんな僕がレビュー始める当初から是非書きたい作品がありました。

まあタイトルにある通り


無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 1 (MFブックス)

これなんですが。

この作品、もの凄い作品です。

あまりに凄くて素人の自分なんか気軽にレビューしていいもんじゃないと思い、なかなか書けませんでした。

個人的なろうランキング作るなら一位は男主人公なら「無職転生」女主人公なら「本好きの下剋上」を上げます。

それくらい神格化してるんですが、まあアニメ放送もするし、レビューもそう気合入れてするもんでもないなぁと、気に入った作品の好きな所書くだけですからね。

そう思ったのでここらで公開と相成りました。

そんなわけで始めます。

圧倒的な世界観に魅力的なキャラクターが織りなす超ハイクオリティファンタジー

作品紹介

無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」は「理不尽な孫の手」氏著の転生ファンタジー。

イラストは「シロタカ」氏。

まずは公式あらすじ

事故死した34歳無職の男。目覚めればそこは剣と魔法の異世界! 赤ん坊として生まれ変わった彼は、今度こそ後悔なき人生を送ろうと決意する。前世の知識を活かし、魔術の才能を開花させた彼の新たな人生とは!?

う~んこの短かすぎるあらすじよ。

さてこの作品、長い事なろうのトップに君臨し、タイトルも「無職転生」、多くの人がこう思うでしょう、

転生ものの親分みたいなもんで、テンプレの派生元」つまり全部他の作品で見たことある展開ばかりなんでしょ?と。

とりあえずこう言った奴は一発殴ります。

あ、過去の僕ですね、ほんとごめんなさい。

確かに最序盤はよく見た展開でしたが、それ以降は他に類を見ない独特の展開でテンプレなんてとんでもない、むしろなんでこれ真似てる人いないのレベルのオリジナリティあふれるストーリーでした。

スタートはお馴染みの無職引きこもりのどうしようもないクズ人間が、家を追い出された時たまたまトラックに轢かれそうな学生たちを見かけ、柄にもなく助けて死んで赤ん坊になって異世界に転生するという展開なんですが。

その後幼児ながらも前世知識を活かして魔力訓練だったり無詠唱で魔法をつかったりと、かなりよくある展開が続き、文章は上手いけど、うーん……という感じで、あろうことか僕は一旦リタイアしてしまいました。

しかしそれを超えた先、いわば主人公が強さの根拠とヒロインの幼少期の交流を得た平和な修行編の先に主人公の真の物語が待っていたんです。

農民→貴族の家庭教師ときてさあ成り上がりか、と思いきやいきなり世界的事故に巻き込まれ主人公は世界の反対側に飛ばされます、日本からブラジルくらいの感じです。

そこは魔族が住み凶悪なモンスターがはびこる魔大陸。

ここから一緒にいた貴族のお嬢様を守りながら、徒歩でもといたところに戻ろうと泥臭い冒険が始まります。

この時点で夢の中でなにやら黒幕っぽい怪しい、物凄く怪しい人神を名乗る影が胡散臭い助言をしてきます。

疑いながらも従えば良い結果になるので、頑張って魔大陸を踏破し実家に帰る壮大な冒険が序盤。

おおー結構面白いなぁ……

挫折し、絶望しながら放浪し遠方の学園へ通い様々な出会いをしながら楽しくくらすのが中盤。

学園編で警戒したけどやっぱり面白い!テンプレ展開全然ない!

世界の真実を知り、家族や仲間のために世界の敵と戦う終盤。

なんやこれ……神、か?

と後になるほど盛大過ぎる世界観が広がり、序盤から張り巡らされた緻密な伏線、敵であろうと好きになる魅力的なキャラクター、若干暗めながらもスカッとしたストーリーと面白さが加速していきます。

中でも特筆すべきは圧倒的な世界観設定この話は作者の構築する広大な世界のうちの一つに過ぎないのです。

なので非常に設定が練られていて奥が深い、他にも公開中の同世界の話を読むともうその世界にどっぷりハマって愛さずにはいられません。

総じて転生ものにはあり得ざる世界観構築、主人公の異物感すごい、でもそれにもこの世界ならではの理由があり、その設定を知ったときの鳥肌ったらない。

ちなみに主人公はチート過ぎる魔法使いですが、この世界、剣>魔法なので凄い剣士の前では一瞬で切られます、剣士が強すぎる世界、そのかわり才能と物凄い努力が必要です。

なので主人公は強敵に勝つため様々な準備をしたり小細工をしたりと泥臭く戦います。

この辺も他とは一線を画す要素、まあといっても強敵以外は楽勝ですが、いちいち苦戦するのも面倒なのでちょうどいいバランスだといえます。

この剣士にも流派や技の設定が緻密にあり、もちろん魔法の設定も凝りに凝っている。

もうなんなのこの作品、深すぎなんですけど、なろうの王者なのも納得ですわ。

ただこういった圧倒的設定が生きるのは後半なわけで、序盤は主人公の世界が狭いため世界観の説明も最小限、けっこうありきたりな展開なため、先の長さを見てそこで切ってしまう可能性があります。

なろうなら再開も気軽なんでいいですが、問題はアニメよ、

物凄く心配。

序盤のお約束な、でも外せない展開に、今まで微妙な異世界転生アニメ見てきた新規視聴者は耐えられるのか、

頼むから序盤はサラっと流してほしい、かといっていくら進みを速めても真に面白くなる部分までは圧倒的に尺が足りない。

それなら丁寧にやり続きは原作で、とした方がいいのか、面白い部分がわかってるからこその葛藤があります。

まあ序盤も所々独特な展開で才能を感じるんですけど、後半が面白すぎるだけに相対的に微妙に感じるんですよね。

とこの辺は素人が心配してもしょうがないのでプロに任せて信じるしかないのでしょう、頼むぞ

とにかく僕はこの作品を多くの人に読んでもらいたい、それでこの世界の完結を見届けたいと思うのでした。

キャラクターについて

https://m.media-amazon.com/images/I/61shT7aVcUL._SY346_.jpg

ルーデウス 主人公 引きこもりニートで色々とダメだったけど反省して異世界で本気出すことにした。幼くして魔法を極めた天才で好青年で大人びた優しい男だが本性は卑屈で根暗なオタク、結構無理してるが頑張ると決めたのでこの過酷すぎる世界を一生懸命生き抜く。この物語はルーデウスが生まれて死ぬまでが描かれている。

シルフィエット ヒロインその1 主人公と同じ村に住むクオーターエルフの少女。イジメられていたのを助け、仕返しのために魔法を教えてあげたり遊んであげたりいろいろお世話してあげた。ルーデウスにたいして絶対的な信頼を寄せているが幼少期に別れて以来長い事再開することはなかった。

ロキシー  ヒロインその2 ルーデウスの魔法の師匠で魔族。幼少のルーデウスに魔法やこの世界の事、外に出るという事を教えたらなぜかルーデウスに神と信仰された。本人は幼児のルーデウスに魔法で負けて悔しい思いをして修行をやり直してる。ルーデウスが迷った時や落ち込んだ時に助言をしたり慰めたりしてくれる絶対的な師匠。

エリス ヒロインその3 親戚の貴族の令嬢だがとんでもなくお転婆で暴力的な狂犬。ルーデウスが家庭教師となり少しは慎みを覚えたが様々な困難に見舞われ、剣の道を志し、最終的には脳筋になった。

ルーデウスの家族 いろいろだらしないが凄腕の剣士の父パウロ、元冒険者でパウロと組んでた優しい母ゼニス、第二婦人の元メイドリーリャ、平凡な妹のノルン、天才のアイシャ。ルーデウスは前世の反省から家族を非常に大事にしている。

ルイジェルド スペルド族 全種族に恐れられるスペルド族の男。種族の名誉回復のために渡り歩く男の中の男。魔大陸でルーデウスたちと出会い、子供だから放ってはおけないと同行する、底抜けに良い奴。

キシリカ 魔界大帝 伝説的な存在だがよく路地裏で腹をすかして倒れている。恩を与えると見返りに魔眼を授けてくれる。魔王がたくさんいるがそのネーミングセンスがどれも素晴らしい。

ナナホシ 地球人 主人公と共に事故に遭いこの世界に転移してきた女子高生。転生ではなく転移、魔法も使えない、言葉も分からない、本人もなにも知らないがこの世界の謎のカギを握っており、重要なキャラ。主人公とは異世界仲間。

オルスデット 龍神 この世界最強の存在。非常に怖い顔でこの世の全ての技、魔法が使える。この世界全ての生物に畏怖される呪いを受けていて誰からも忌み嫌われるが元地球人のナナホシや主人公は別。個人的最萌キャラ

この作品はハーレムありです。といっても三人どまりでそれぞれ重要な人物なためあまり抵抗感はない感じ。この他にも男の友人など大量のキャラが出てきますがほぼすべてのキャラが立っており、捨てキャラが全然いないのが凄い。

無職転生 ~異世界行ったら本気だす~

そんなわけで紹介してきました「無職転生」ですが

現在25巻まで発売中

無職転生

コミカライズ版も発売中

無職転生 ~異世界行ったら本気だす~

無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 漫画版

師匠のロキシー師匠の若いころの話のスピンオフ漫画も出てます。

無職転生 ~ロキシーだって本気です~

無職転生 ~ロキシーだって本気です~

あと4コマも出てたりします。

無職転生~4コマになっても本気だす~

まんが王国で各巻試し読みできます。

原作書籍版はWeb版からかなりの追加エピソードがあったり変更や修正、追加キャラとかもモリモリです、一巻まるまる書き下ろしとかもあります。

個人的に超絶面白くなるのは15巻以降なのですが……

それ以前も十分すぎるほど面白いから大丈夫。

そしてあとはアニメ版ですが……頼むぞマジで!

祈りましょう。

最後まで読まないとこの広大な世界は見られないので、書籍版が終わったらWebを最後まで、そして後日談や他の同一世界の話(短編なので読みやすい)を読んで

この「六面世界の物語」を楽しみつくしましょう。

というわけで今回はこの辺で。

ではまたノシ

追記

アニメ化しました!

めっちゃクオリティ高くてマジで感動してしまったわ。

というわけでアニメ版の感想ページ

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