こんにちは。
今回も小説家になろうで連載中の作品でお気に入りを紹介します。
いつもは書籍化済みの作品メインで紹介してますが、今回は未書籍化の作品を紹介。
未書籍化作品は画像とかないから微妙に扱い辛いんですが、まあ最近お気に入りなのでここいらで取り上げようかなといった次第。
というわけで今日ご紹介するのはこちら
貴族令嬢はもふもふがお好きなご様子:がんばるお嬢様と最強のもふもふと無敵の小娘は『ざまぁ』されない
ひたすら魔物を倒して畑を耕す流され貴族令嬢の話
内容紹介
「貴族令嬢はもふもふがお好きなご様子」は「ゆむ」氏著のファンタジー小説。
まずは作者あらすじ
田舎の男爵家の娘が中央高等学院に首席入学した。
そこから、公爵令嬢、令息たちの運命は変わる。
学院内での序列は、家の格式関係なく成績順。
優秀を通り越して〝非常識〟な男爵令嬢に、公爵や王族すらも頭を抱える。
だが、権力者たちは彼女を安易に排除することはできない。
何年も続く不作に国全体が窮しており、収穫の改善をも成し遂げた男爵令嬢は救いをもたらす存在でもあるはずなのだ。
そして、令嬢たちと〝もふもふ〟の出会いが周辺国の行く末すらも変えていく……はず!
導入は転生者っぽい6歳のチート少女のハネシテゼがクラスメイトとなるところから始まります。
語り部は公爵令嬢のティアリッテ、8歳。
通常14歳からの高等学院に公爵家として英才教育を受け、意気揚々と入学したら自分より年下の男爵令嬢がトップ入学した、しかもこの学院の序列は家格ではなく成績順。
一体この少女はなんなのだろう……という始まり。
このティアリッテ、初めはお友だちポジションのキャラなのかな?と思いきやいつまでたってもティアリッテ視点のまま。
そう、この物語の主人公は転生者っぽいチート少女のハネシテゼではなく、ごくごく普通の生粋の異世界公爵令嬢ティアリッテなのでした。
成績が近く歳も近いのでハネシテゼとなにかとチームを組むことが多く、規格外すぎるハネシテゼの行動に巻き込まれて幼いながらもいろいろととんでもない事態に巻き込まれていくという、
いうなれば転生ものの友人ポジションが主人公というもの。
友人と言ってもティアリッテは公爵令嬢としてしっかりと教育を受けているので、男爵令嬢のハネシテゼとは一定の距離を置いていてあまり深入りしないようにしている感じで、ハネシテゼの行動を淡々と語っていくといった感じ。
そしてこの世界は長年不作が続きモンスターが大量に跋扈するヤバい世界。
しかしこのチート少女はすでに不作は解決済み、モンスターもとんでもない魔法の力で駆逐します。
ティアリッテは公爵家としてなんとしてもその秘密を知りたいので、決死の覚悟で頼んでみるとあっさりOK、じゃあ教えますねと言われ様々なサバイバル、魔物大量討伐、畑仕事などなどを経験する羽目に、
そして壊れていく価値観。
次第にすっかりチートに馴染み、考え方も染まっていき、自身もチート魔法が使えるようになったり、平民と交流するようになったりとか変化が面白い。
タイトルにもふもふとかあるので、最初は転生令嬢が聖獣的なペットに囲まれてチートライフでもするんかなと思いきや、
実際はひたすら大量に襲い掛かる魔物をチート魔法で淡々と、ひたすら淡々と討伐する話で(毎回100~1000くらい襲ってくる)
そしてひたすら農業改革として畑仕事、そこでまた魔物が大量に襲ってくるので淡々と倒す。
もふもふ要素どこじゃいと忘れそうになったころにたまーに守護獣と呼ばれるめっちゃ強いボス(攻撃したら即死)とハネシテゼ流交流術をもって触れ合う程度。
でもこの触れあいがこう作品最大の癒し。
今まで公爵令嬢としてストイックに生きてきたティアリッテが実はもふもふ好きと気づき、誰にも悟られないようこっそりともふもふを楽しんでいる様がめっちゃ可愛い。
そして守護獣は土地ごとに違うので、行く土地によって様々な毛並みがあるのでティアリッテとしては是非コンプリートしてみたい。
そんな作品です。
規格外のハネシテゼが貴族社会を改革していく様をお友だち視点で見ていく、感覚としては「本好きの下剋上」のハンネローネ視点がずっと続くようなものです、つまり最高ってことです。
熱い展開とかはないですが淡々と進んでいくので妙に癖になり、更新も毎日朝にされるのでなんだかすっかりお気に入りになってしまいました。
ただ気になる点としては、出てくる魔物の数が多すぎるってことですかね、
人口が中世レベルだとしたら多くても数100万人くらいだと思いますが、この子達子供5人で毎日500体くらい魔物倒してます。
そんなに魔物溢れてたら100人以下の村とか存在できないんじゃね?と思えてしかたありません。
まあ無双感が強いので受ける人には受けるでしょう、ほんと、無双なので。
キャラクターについて
ティアリッテ 主人公 語り手。エーギノミーア公爵家の第四子、8歳。おっとりとしたお嬢さまでわりと現実主義、ぶっ飛んでるハネシテゼを見ても有用だと思えば受け入れる度量の広さを持つ、流されやすいとも言う。密かにもふもふした動物が大好き。
ハネシテゼ チート少女 デォフナハ男爵家長女、6歳。明言はされてないが明らかに転生者でこの世界に囚われない様々な発想と異常な魔力で滅亡間近の国にさまざまなアドバイスをしていく。結構短気でメンツを気にして動かない貴族とか現実の見えてないボンボンとか見るとあっさり見捨てる。
フィエルナズサ 弟 ティアリッテの弟でエーギノミーア公爵家の第五子、8歳。貴族らしい話し方をするので一見傲慢かと思えばそうでもなくしっかりハネシテゼの有用さを受け入れ改革に力を貸す。
ジョノミディス クラスメイト ブェレンザッハ公爵の長子、8歳の男子。家格で言えばティアリッテより上で成績もクラストップだろうと思われたがハネシテゼの方が上だった。よくできた紳士で成績の序列にもしっかり従い、ハネシテゼをしっかり立てる。
ザクスネロ クラスメイト モレミア侯爵家の第三子。基本的にこの5人で組み行動していくが、ザクスネロは家格が重要任務とかでは低いのでハブられがち(ハネシテゼは別)
貴族令嬢はもふもふがお好きなご様子
はい、そんなわけで紹介してきました「貴族令嬢はもふもふがお好きなご様子」
書籍化はまだですが面白いのでそのうちされるんじゃないかなーと思います。
こういうテンプレ逆手に取った作品ってのは人気でやすいですからね「このすば」とか。
ものすごいタイトル詐欺作品ですが良い意味で裏切られたので楽しく読ませてもらってます。
というわけで今回はこの辺で。
ではまたノシ
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