こんにちは。
ちょっと日が開いてしまいましたが今回も小説家になろうで連載中の小説で個人的にお気に入りの作品を紹介&レビューします。
今日ご紹介するのはこちら
限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない 1 -オーバーリミット・スキルホルダー- (富士見ファンタジア文庫)
チートすぎる森羅万象先生
内容紹介
「限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない-オーバーリミット・スキルホルダー-」は「三上康明」氏著のファンタジー小説
イラストは「大槍 葦人」氏……え?大槍先生!?マジかよ、めっちゃ好きなんですけど……
まずは公式あらすじ
レイジと少女・ラルクは人に能力を付与する天賦珠玉の発掘を行っていた。ある日最高レアリティの珠玉を見つけたレイジ。それは森羅万象を理解するもので、鉱山で別れてしまったラルクを探すため彼の冒険が始動する。
これだけだと短いのでなろうのあらすじも転載
「人には等しく、8枠の天賦《スキル》ホルダーがある。【腕力強化】のような1枠ならよいが、レアなスキルは4枠や5枠、あるいは8枠すべてを使ってしまうでのう」
天賦珠玉《スキルオーブ》が発掘されるオーブ鉱山で、ヒンガ老人は僕にそう語った。
だけど僕ら「奴隷」は契約魔術でスキルを取得できず、奴隷に未来なんてものはなかった。
それは運命の日。
鉱山を所有する貴族——つまり僕らの「主」がオーブ鉱山に視察に来た。
地震によって崩落する天井。貴族の脳天に直撃する岩塊。
貴族の死。
瞬間、僕らの契約魔術が消える。
目端の利いた奴隷は走った。スキルオーブが格納されている倉庫に。そしてレアなスキルを取り込むと、目を疑うような能力や魔法によって警備兵を薙ぎ倒し、鉱山から飛び出していく。
暴動だ。
出遅れた僕に拾えるオーブはなかった
——終わった。僕はまた奴隷戻りだ。
絶望したときに見たのは、「あり得ないスキルオーブ」だった。
ホルダー「10枠」を使う【森羅万象】《ワールド・ルーラー》。
使える人間がいないことから研究者以外、興味を持たれない、規格外のスキルオーブ。
だけれど僕は、【森羅万象】を取り込むことができた——なぜか?
それは僕が「転生者」だったから。
僕には一般人の8枠+8枠、「合計16枠」ものスキルホルダーがあったから。
鉱山は包囲され、出口は1か所。僕の手には謎のスキル【森羅万象】。
さあ、どうする——。
奴隷スタートの転生者が力を得て外の世界で活躍する話。
この作品が始まった時、なろうのトレンドは「超レアスキルで~」とか「最強スキルで~」とか「実はSSSランクスキルの~」とかそんな激レアスキルで無双する話が流行りに流行っていた時期で、
この作品もまあ言ってみればその一つだったわけですが、
基本そういう流行りものには拒否感を示す僕ですがチラッと読んだこの作品。
最初読んだ印象は「なんだこれ文章うめぇ」でした。
とにかく上手い、文章に込められた熱量がその辺のなろう作家と隔絶してる。
最近知りましたがこの作者さん、何冊もラノベを出して過去に賞まで取ったこともあるという、つまりプロの犯行。
そんな人が書いた「流行りもの=ウケがいい」作品がつまらないはずがなく、この作品も序盤からめっちゃ引き込まれてすっかりお気に入りとなってしまいました。
さてそんな今作ですが、序盤の流れとしてはあらすじの通り。
謎の老人に勉強を教わりながら血のつながらない姉と鉱山で奴隷として働く日々。
ある日暴動が起こり、巻き込まれながらも手に入れたのが誰にも使えないからと放置されていたスキルオーブ「森羅万象」を手に入れたとき、前世に記憶が覚醒。
なんやかんやで使えるようになった森羅万象を手に鉱山を脱出、
そこからは冒険者だったり貴族の従者だったりして各地をまわり、仲間と共に国の問題事を解決したり、この世界の謎を解き明かしたりする冒険譚+英雄譚、そんな感じになっています。
で、気になるのがこのチートスキルオーブ「神羅万象」
手に入れるまで少しかかるしいまいち能力がはっきりしないままだったので一体どんな能力なんだ……名前はすごいが……とドキドキし、満を持して判明した能力とは
まずは「鑑定」
……まあ森羅万象というくらいだからわかるわ、定番だし便利だよね、これがあると物語もスムーズだし、なんかいろいろ教えてくれるし。
もちろんこれだけではありません、真のチート能力とは……!
能力コピー
Oh……これを知った時の落胆たるや、これほどの文章力を持つ作家先生がよりにもよってチート過ぎて冷めるスキルの代表格能力コピーを持ってくるとは……
一般人はスキル枠8枠だけど主人公だけ16枠あるよという設定なわけだけど、能力コピーは実質スキル枠無限なわけで、ええんか……
とマジで読むの止めようかと思いましたがお話が面白いのも事実、これには目をつむって先を読むことを決定。
そしたらこの作品主人公にとんでもチートを付けるだけあって出てくる敵がどれも強大で絶望的。
この世界の人が束になっても勝てない敵ばかりなので、主人公が頑張るしかない状況なのですが、
能力コピーといっても一つ一つは大したことない能力ばかりなので結構苦戦します。
そこを知恵と勇気と仲間の力を借りて敵に勝つ、という感じで圧倒的チートでサクッと勝つその辺のなろうとはやっぱり違うというか、結局見せ方だよなぁと強く感じさせられました。
わりとあっさりしがちななろう作品ですがこの作品は熱量がしっかり感じられます、家族愛とか仲間愛とか、なんていうか熱い作品です、
やっぱりどこかラノベ的というか、節目節目に盛り上がりを最高潮にもってくやり方とかがこなれてる感が凄い、一巻にきっちり収まる感じ、キャラクターもしっかりしてるし世界観も練られてる、うーんプロの仕事だわ。
キャラクター所感
レイジ 主人公 前世高校生の転生者。通常8枠しかないスキル枠だけど2人分だからなのか16枠もってる。黒髪黒目だが厄災の子として特に上流階級に忌み嫌われている。情に厚く真っすぐな努力家なザ・主人公。
ラルク 姉 年上の奴隷としてレイジを弟扱いして一緒に行動していた。暴動の時★6の超レアスキルオーブを手に入れて闇落ちして逃亡、姉探しはレイジの旅の目的の一つとなる。
ミミノ 冒険者仲間 鉱山を脱出してさまよっていたレイジを拾った冒険者パーティーの一人、ハーフリングの世話焼きお姉さん、だべさ口調。徹底的に甘やかしてくる。
ダンテス 冒険者仲間 上と同じ冒険者パーティーの一人。頼りになりすぎるメイン盾のおっさん。
ノン 冒険者仲間 冒険者仲間にしてダンテスの娘、ヒーラー。シスター系お姉さん。
ライキラ 冒険者仲間 上と同じ。ツンデレっぽいひねくれものの獣人。
ゼリィ お笑い枠 後から仲間になる獣人のダメなお姉さん。酒飲んだりギャンブルしたり本当にダメな人だが能力は高いのでしっかりするときはしっかりする、過酷な世界の中の癒し。
限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない -オーバーリミット・スキルホルダー-
そんなわけで紹介してきました「限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない -オーバーリミット・スキルホルダー-」
今日(11月20日)一巻が発売されました。
限界超えの天賦は、転生者にしか扱えない 1 -オーバーリミット・スキルホルダー- (富士見ファンタジア文庫)
スキルとかいろいろゲームっぽい要素もありますがガチファンタジーです。
これからの展開に期待です。
というわけで今回はこの辺で。
ではまたノシ
コメント
全然、ガチファンタジ〜ではないw ただのラノベ。世界観とかもクソ浅い。キャラは死んでるし、展開は下手だし、ストーリーも浅い。綺麗事ばかりでイライラする。最後まで読んだか、マジで時間の無駄だった。