こんにちは。
今日は前々からこのサイトでちょいちょい名前出してる作品の紹介します。
それがこれ
異様に面白い。
内容紹介
「後宮は有料です!」は「美雪」氏の作品
まずはなろうのあらすじ
真面目で誠実な孤児のリーナは後宮に就職した。
リーナの優しさや努力する姿勢は出会った人々に様々な影響を与えていく。
現実は厳しい。辛いことが沢山ある。平凡で特別な能力もない。でも、努力すればいつかきっと幸せになれる。そう信じて頑張り続けるリーナのお話。
孤児の主人公が後宮に働きに出るが
後宮は住み込みなのに全てのものが有料、
給料はでるが、部屋代や仕事道具、服などで天引きされて常に借金地獄。
抜け出すには出世するしかない。
というわけでトイレ掃除から努力をかさね
徐々に徐々に成り上がっていく話。
今時珍しいヒロイン
主人公は真面目で純粋で努力家で誠実な女の子。
戦ったりしないしざまぁしたりしない、領地経営もしない。
ただその純粋で優しい心で気づいたことを意見したり、
真面目に仕事することで周りの人たちが大事なことに気付かされたり、
やさしい気持ちになったりして、段々まわりに認めらせていく、みたいな。
なろうっぽくなく、少女漫画っぽいけどもやっぱりちょっとなろうっぽい、
そんな作品。
悪役令嬢ものに慣れ切ったなろう読者には逆に新鮮。
悪役令嬢ものだと平民出で男爵になり
王子と恋人になるキャラは例外なく敵ですからね。
後宮で働く労働成り上がりストーリー
主人公は素直な性格で努力を重ねるので人に好かれます。
話の大半はお仕事描写。
仕事場は後宮なので一応後宮ものと言えるが、よくある後宮ものとは全然違う。
いかにこの仕事をしていくのか、この仕事の意義は、とか
平民とは、貴族とは、王族とは、とか
国の問題とか政治とか、隣国の外交とか
後宮の色々な人々と関わって、カースト底辺の孤児から下働き、下級侍女、とどんどん出世し、
最後には王子と結婚して王妃へと上り詰める。
運もあるけど急に王子に見初められて贔屓されるとかではなく、ちゃんと努力して、そのステージで認められていくのが良い。
謎の世界観
魔法なし転生なし魔物なし。
移動は馬車、自転車が出始めた。
でもアイスはあるしチョコレートもあるし冷蔵技術もある。
印刷技術もあり、カードゲームもビリヤードもある。
コンソメもあるしカツもケバブもあり食文化は現代に近い。
中世ヨーロッパ風の世界だけど、
物語に重要そうでない脇の部分は謎に技術力が高い世界。
ヘタなリアリティは自分の物語にはいらない、という作者の潔さを感じる。
面白さが加速する
個人的に最高に面白いと思うのが王子と結婚してから。
今までは流されるまま必死に仕事をするだけだった主人公だが
王族妃となり自分から仕事を考えるようになると覚醒。
今まで誰も考えなかったような斬新で優しい施策の数々に民衆も、身分主義者の貴族も称賛するようになり面白いのなんの。
もう何度読み直したか。
無料コンテンツが溢れ、すっかりリピートすることがなくなった世の中ですが、この作品にはそれだけの魅力がある、と思ってます。
長い
後半に面白くなると言ったものの、長い。
めちゃくちゃ長い。
1つの章ごとをじっくりこなし、そのステージでしかできない仕事を精一杯頑張る。
進みが遅いわけではないのだけど、とにかく量がある。
余裕の1000話超え。
だけどめちゃくちゃ面白い。
決してダレることもなく、むしろ面白くなってる。
これはかなり当たり。
若干逆ハー気味なところがあるが、
これはあんまり本命以外がベタベタしてこないし
ぐいぐいこない。
むしろ本命と上手くいくことを応援してくれているので
逆ハー苦手でもわりと大丈夫。
キャラクター所感
リーナ 主人公 以前は裕福な暮らしをしていたがなぜか孤児に堕とされて最底辺の暮らしをしていた。
そんな生活でも真面目で純粋で優しく努力家なため、周囲はつい力になってあげたくなる魅力を持つ。
努力する天才。
言動はわりとクール。
クオン ヒーロー リーナの国の第一王子にして王太子殿下。冷静で冷徹で有能で優しい。結婚は自分が愛する女性1人だけと強く公言していてだれも寄せ付けない。クセの強すぎる弟たちを大事にしている。素朴な可愛さで優しく努力家な女性が好き。つまりリーナがドストライク。問題にならない程度に自重して気にかけていたが周囲にはバレバレだった。
エゼルバード 第二王子。優雅で優しく冷たいクオンの弟。芸術をこよなく愛し、美しくないものには非常に冷たい。天才だが自由気ままが好きなので王位には興味ないし向いてない。兄を世界で一番尊敬している。
リーナは顔が平凡だが、兄が初めて興味をもった女性だからと見定めに行く。
レイフィール 第三王子。軍人で平民にも気さくなため民に人気の王子。
なんかかわいいし頑張屋な子がいるから自分の侍女にしようかなと思ったら兄のお気に入りだったので驚愕。兄を世界で一番尊敬している。軍務で普段いないのでいまいち影が薄い。
セイフリート 第四王子。暴君と呼ばれるほど口が悪く使えないやつは徹底的に追い込む王子。その実頭は非常によく大学に飛び級で通っている。本ばかり読んでてもやし。一時期リーナが担当侍女になったこともあり、散々仕事について怒鳴ったが、リーナは愛のある注意だと思い挫けることなく向上したため認めている。兄を世界で一番尊敬している。
パスカル 王太子の側近。物語の王子のような外見と表向きは優しい性格、非常に有能でありめちゃくちゃモテるがシスコン。とんでもないシスコン。行方不明になった妹をずっと想っていて妹っぽい外見と年齢の子には弱い。
後宮は有料です!
そんなわけで紹介してきました「後宮は有料です!」
この話数にこの面白さだからとっくに書籍化してると思ったら意外なことに書籍化してない。
おいおい出版社さんよ節穴かい?
はやく書籍化してあげて!
そんな作品。
なんとかして世に出て欲しいところです。
というわけで今回はこの辺で。
ではまたノシ
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